2019-01-01から1年間の記事一覧
以下の資料は、「「メタ文学論」あるいは「文学の基礎づけ仮説」について」を書く際に、出発点として書いたものです。かなり変更を加えたのでこちらも載せておきます。
本エッセイは以下のエッセイの続きである。 hiropon110.hatenablog.com hiropon110.hatenablog.com 補論(3) 「メタ文学論」の弱点 1. 外延が明確に確定されておらず、確定のための明確な基準が、理論体系のうちに示されていない 2. 著者がなぜ当該事象より以…
本エッセイは、以下のエッセイの続きである。 なお、本エッセイでは、本エッセイにおいて主要な論述を行なったのち、「まとめ」の前にいくつかの「補論」を付す。 hiropon110.hatenablog.com 3. 「テクストの超越論的先行性」の論証 1. 仮想的反論の提示 2. …
はじめに 本エッセイでは、「歴史上の古典的なテクストの価値はいつの時代でも変わらず、それゆえ、特定の事象を理解する際に古典的なテクストを読解することには意味がある」という主張を擁護する仮説を提起したい。 そしてその仮説全体の妥当性は、「テク…
本記事は、2019年の2月9日から3月2日まで駒込倉庫にて開催された、大岩雄典「スローアクター」の展評である。大岩のプロフィールと本展の概要については、以下の特設サイトの紹介を参照。 大岩は2017年の第4回CAF賞海外渡航費授与賞授賞をはじめ、日本のコン…
本記事は、18世紀のドイツで活動した哲学者であるカントが、一体どのような哲学を構想していたのかについて、その最も基本的な大枠を提示するものである。 哲学にあまり詳しくない人でも、カントの名前を聞いたことがある人は多いだろう。哲学史において、カ…
本記事は、ゲンロンカフェで一月三一日に行われた『欲望会議』(KADOKAWA,2018)の出版記念イベントのメモである。なお、このメモは、その場で取った記録を下敷きとしているが、どの発言がどの登壇者と対応しているかを記録していないため、あくまで本メモは…